リンとカルシウム。骨との関係

この記事では、透析の基礎知識として「リンとカルシウム」を整理します。体験談の部分は、後から本人の言葉で書き加えていきます。

リンとカルシウムの関係

リンは骨や歯を作る材料になるミネラルで、カルシウムとバランスを取り合っています。本来、余分なリンは腎臓から出ていきますが、腎臓の働きが低下すると体にたまってしまいます。

リンが高い状態が続くと、体はバランスを取ろうとして副甲状腺ホルモンを多く出し、骨からカルシウムを溶かし出します。その結果、血液中のカルシウムとリンのバランスが崩れ、さまざまな異常につながります。

リンそのものは体に必要な栄養素で、問題は「出ていかないこと」です。透析でもリンは取り除けますが、食事から入ってくる量に追いつかないことが多いため、食事と薬の両面からの管理が必要になります。

骨への影響

リンとカルシウムのバランスの乱れが続くと、骨がもろくなる「腎性骨症」という状態を引き起こすことがあります。骨や関節の痛み、骨折しやすさなどにつながります。

さらに、カルシウムとリンが血管の壁に付着する「血管石灰化」も心配される変化です。血管が硬くなることで、心臓や血管の病気のリスクに関わるとされています。

かゆみの原因の1つとして、リンの高さが関係することもあります。リンの管理は、骨のためだけでなく、全身の健康と長く元気に暮らすことにつながる大切なポイントです。

数値を見るときのポイント

検査では、リン、カルシウム、副甲状腺ホルモン(PTH)をセットで見ていきます。どれか1つではなく、3つのバランスと変化を見ることが大切です。

管理の方法は、食事からのリン制限、リンを腸で吸着して体の外に出す薬(リン吸着薬)の服用、透析での除去を組み合わせます。リン吸着薬は食事と一緒に取ることで効果を発揮する薬で、飲むタイミングが大切です。

薬の飲み方や食事の工夫は、数値に合わせて調整されます。分からないことは、そのままにせず主治医や薬剤師に確認してください。

※この記事は、筆者の体験と一般的な基礎知識をもとにまとめています。治療や数値の判断については、必ず主治医とご相談ください。

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