ドライウェイトと除水。水分を抜く仕組みと考え方

この記事では、透析の基礎知識として「ドライウェイトと除水」を整理します。体験談の部分は、後から本人の言葉で書き加えていきます。

ドライウェイトの決め方

ドライウェイトは、透析で余分な水分を取り除いたあとの「目標体重」のことです。体に余分な水分がたまっていない状態で、血圧も安定している体重が目安になります。

決めるときは、むくみの有無、血圧の推移、胸のレントゲンで見る心臓の大きさ、透析中の血圧の下がり方などを合わせて、医師が判断します。患者本人の「楽に感じる体重」も大切な手がかりです。

ドライウェイトは固定ではありません。食事量が増えて体そのものが太れば目標も上がりますし、逆に痩せれば下がります。「最近きつく感じる」「最近楽すぎる」と感じたら見直しの時期かもしれません。

設定が合っていないと、水分が残りすぎて心臓に負担がかかったり、逆に抜きすぎて血圧が下がったり足がつったりします。ちょうど良いところを探り続ける、透析の基本中の基本です。

除水の仕組み

透析では、透析と透析の間に増えた水分を、1回の透析で取り除きます。これを除水といいます。ダイアライザーの中で圧力差をかけて、血液から水分を少しずつ引いていく仕組みです。

除水は血管の中の水分から抜けていきますが、血管の外(体の組織)にたまった水分が血管内に戻ってくる速さには限界があります。そのため、短時間に多くを抜こうとすると、血管内の水分が足りなくなって血圧が下がります。

血圧が下がると、気分が悪くなる、あくびが出る、冷や汗が出る、足がつるなどの症状が出やすくなります。スタッフは除水の速さを調整したり、途中で様子を見たりしながら対応します。

除水量が多い日ほど体への負担は大きくなります。だからこそ、透析の間に体重を増やしすぎないことが、体にやさしい透析につながります。

体重の増減との関係

透析のない日が続く週末明け(中2日明け)などは、体重が増えやすくなります。一般的には、透析の間の体重増加はドライウェイトの数%以内が目安とされることが多いですが、目安は体格や残っている腎機能、施設の方針で異なります。

体重の増え方の多くは水分と塩分の影響です。塩分をとると喉が渇いて水分も増えるため、水分管理と塩分管理はセットで考えることが大切です。

毎日の体重測定は、自分の体の状態を知る一番身近な方法です。増え方が大きかった日は、何を食べて何を飲んだかを振り返ると、次への工夫が見えてきます。具体的な目標は、主治医や施設のスタッフと確認してください。

※この記事は、筆者の体験と一般的な基礎知識をもとにまとめています。治療や数値の判断については、必ず主治医とご相談ください。

【PR】

コメント

タイトルとURLをコピーしました